新しいのが良いんじゃないんです
便利で使い勝手がよく、掃除やメンテナンスを楽にしたいというご要望のお客様が多い中、今回の工事はそうではありませんでした。
昨年、亡くなられたご主人様が大切にされてきたお家やお庭を以前のままに復元する事、それが最大のテーマ。
木製の雨戸を持ち帰り、一度ばらして、枠は再利用して作り直す。
再利用出来なかった収納扉は、依然と同じピッチで筋を入れて見た目は全く同じ状態に作り直す。
どれも大変手間の掛かる作業です。
でも、少しでも軽く使っていただけるようにコマ等は交換、ノブは以前に似たもので交換。
そして、日の当たっていなかった所からペンキの色を決めて、当時の色を再現して塗装。
漏水の有った室内補修も、以前の換気扇を加工して補修工事後再設置するなど、出来る限り以前のままに戻しつつ、建物の不具合を改善しました。
お庭の植栽は伸びるので、短めにさっぱりと剪定を行いました。
綺麗にすることだけが正解じゃ無いんです。
少しでも、お施主様に寄り添って、
その方にあった補修、リフォームをこれからも提案出来ればと思います。
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