RENOVATION

寿司職人の技を魅せる吉野杉のカウンター

寿司を握る大将を囲み、8人の客様がゆったり座れる吉野杉のカウンター。大将の姿を眺めていてもお客様同士は顔を指しにくい、絶妙な角度です。青いのれんの奥にドリンクコーナーやクロークを設置。
カウンターは奥行き80㎝、厚み10cm近くは元々有った。十分乾燥させた上質の無垢材です。入口から店内が丸見えにならないように壁を立てました。
外回りもシンプルで素材感のある仕上げに。エントランスは暗めにして落ち着きを演出し、内部への期待感を高めます。
スポットライトでカウンターと寿司を握る手元を美しくライトアップ。塗り壁やタイルの風合いを、間接照明が表情豊かに演出します。

お客様のご要望
開業時には不動産屋から紹介された工務店に内装をお任せしたため、不満点が色々ありました。使わない4人掛けテーブルが2台あり、カウンターが狭いこと。扉を開けると内部全体が丸見えになることも、路面店としてはよくないと思っていました。希望したのは寿司を握る姿を見ながら召し上がっていただける、カウンターだけの店。カウンターの奥行きは60cmは必要で厚みも欲しい、手元は隠れないようにしたいなど、細かい要望も伝えました。

プランニングのポイント
カウンターが寿司を握る大将の姿を魅せる「舞台」になるように設えました。微妙な角度で2回折にしたカウンターは、大将を見ながらもお客様同士は顔を指しにくく、カウンター内の床も見えにくい設計。寿司が美しく見える照明をカウンターと大将の手元に当て、お客様の顔には光が当たりにくいように、間接照明中心のプランにしました。カウンターの素材は吉野の杉。幅と厚みがあり、十分に乾燥した無垢の吉野杉を苦労して探しました。塗り壁や石、タイルなど様々な材料を適所に使用し、高級感を高めています。入口には大きな壁を立てて丸見えを解消。ドリンクコーナーなどの動線も整理してサービスしやすく、手洗いや吸排気・換気にも配慮して、行き届いた店になるようご提案しました。

BEFORE

2台の4人掛けテーブルはほとんど使っていませんでした。
入り口を開けると店内が丸見えになる設計でした。
カウンターは狭く、動線も悪くて店内がゴチャついた印象でした。

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